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最新建物調査技術情報その1:非接触方式による外壁調査の課題
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今回は改めて赤外線装置法について考えます。まず、調査は外観目視+赤外線装置法+部分打診法の併用になります。外観目視法はいかなる場合も必須です。
赤外線装置法では適用限界として、外壁面の前に樹木などがある場合は出来ません。
同業者の方でたまに樹木がある場合、望遠撮影で出来るなどといった誤った事を言われる業者様が居ます。これは間違いです。測定できません。軒裏や出隅、入隅、ベランダや庇の突起部、また日陰が出来た部位は測定が出来ません。凹凸の甚だしい建物もできません。こう見ると赤外線は結構出来ない場合が多いことが分かります。これに温度条件や風の条件を加えますと、できるのは春や秋の穏やかで平坦な外壁面で周辺に邪魔がなく、結構敷地に余裕がある場合になります。都心部ではまず無理なことが多いですね。結論としては田舎の役所の施設などが赤外線法に適しています。
この他では、各面で赤外線で浮き部でない所や浮き部について必ず打診でも確認したり、上記の周囲1m、エキスパンション周辺1m、窓回り1mなど打診が必要です。結構大変です。この作業をきちんと行うことをBELCAの外壁診断マニュアルでは求めています。



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